東屋/お手掃き

“勉強しなさい!”は、なかなか子供には通じ辛いものです。しなさいと言われると、人はしたくなくなるものですから。でもつい言いたくなるのは親心。そんなとき、ファイトの気持ちをのせて、さりげなくこんなプレゼントはいかがでしょう。 小さな塵取と小さな箒。セットで「お“手”掃き」と呼ばせてください。手元を掃くという意味で、こんな名前が付きました。 小さなものは、それだけで愛らしいく、ときにはジッと見ていたくなるものです。しかしこのお手掃き、ただ愛らしいだけではないのです。ジッと観察するに相応しい、素敵な代物なのです。
さてまず、箒から見ていきましょう。素材はパキンという天然繊維。竜舌蘭から採った繊維でコシが強く、ほどよくしなりがあるのが特徴です。無着色・無加工のまま、ステンレスでしっかりと束ねてあります。端はキチンと切りそろえ、シャープな塵取りの相棒として文句ありません。 そして塵取り。木工芸の技法で指物(さしもの)という言葉をご存知ですか。釘などの接合道具を使わず木と木を組み合わせて作られた技法や、その物自体を言います。湿気や気温などで変化する木の動きまで緻密に計算され、熟練の腕と経験が必要とされる技法として知られています。 このお手掃きは、その技法の中でも江戸時代中期から盛んになった江戸指物という伝統技法を用いており、武家や町人、商人に愛用された簡素で実用的な作りが特徴です。実のところ、指物として普段メインで作られているのは箪笥や鏡台。それに比べるとお手掃きは誠に小さいものですが、施される技術自体は、大きいものを作る時のそれと変わりありません。素材には木目の美しい秋田杉の柾目を使用しており、ウレタン等の仕上げの加工を施していないのも魅力のひとつ。素材自体に塗装でフタをしないので、素材の良さに直にふれることができますし、ふれ続けることで色艶が増し、見た目も段々凛々しくなってきますので、まるで可愛がるわが子が段々と大人になっていくかのような心境になるかもしれません。
さて、ちょっとしたようですが箒につけられた細かな紐にもご注目!赤、白、水色で編まれたシルクの組紐には光沢があり、塵取りのすっきりとしたデザインを、愛らしく引き締めます。壁に吊るせば、ちょっとしたインテリアに、和風のお部屋にはもちろん洋風のお部屋のアクセントにもお薦めです。 今更ですがこの“お手掃き”、小さいから子供用というわけではないのです。仕事の合間にPC周りをササッとさらうのは良い気分転換になりそうですし、大切な方へ手紙を書く際、消しゴムのかすを手ではらうのではなく、お手掃きでさらうところをイメージすると、いつもより心のこもった手紙がかける気がしませんか。テーブルに落ちたパン屑も、布巾ではなくお手掃きだと、その作業も楽しくなりそうです。
実用にもインテリアにも。手元にあればなくてはならない道具の一つになること間違いなしの、暮らしの小さなお供です。

◎製造/
 箒:髙田耕造商店(和歌山県海南市)・昇苑くみひも(京都府宇治市)
 塵取り:井上木芸(東京都荒川区)
◎素材/箒:パキン(メキシコ)、ステンレス、絹  塵取り:秋田杉
◎備考/
箒:天然素材を使用した製品のため、水濡れにやや弱いのでご注意ください。
塵取り:色の濃いものを乗せるとシミが残る可能性があります。水気に弱いので水洗いや水拭きは避けてください。直射日光や温風に当てることは、急激な乾燥による木の割れや反りの原因になりますので避けてください。ほぞの補強に天然の接着剤、ニカワ(※動物の革や骨から抽出したコラーゲンを固めたもの)を使用しており、熱に弱いため蒸気の当たるところは避けてください。

お手掃き

お手掃き

販売価格(税込): 12,960
◎サイズ:W127×D114×H33mm