2022.03.11

たわし補完計画

スタッフのウィッシュリスト入りした商品を不定期にご紹介する『これ、買います』。今回はそそっかしさに定評のあるスタッフIがお送りします。

店頭でおすすめすると高確率で驚かれる商品があります。それがこの東屋の「束子」。
安くはないこの商品をおすすめした途端、「この店員はコーナンで200円で買える商品をその何倍もの価格で売り付けようとしているのか」と警戒して一歩引かれることもしばしば。しかし、きちんと説明を聞いていただくと「なるほど」と納得して手に取ってくださる方も実は多いんです。

ではホームセンターによくあるものと何が違うのかと言いますと、『国産』で『天然シュロ使用』で『手づくり』という点です。
私たちが気軽に使える多くの生活雑貨は海外製ですが、束子もその例に漏れず。今日本で流通している束子の多くはパーム材かナイロン樹脂のもの。『たわしは固い』というイメージはこのパームや樹脂の感触からきているものでしょう。これで体なんぞ洗った日には、カチカチ山のタヌキよろしく背中から火が出るような痛みに襲われるでしょう。ところが東屋の束子なら体洗いも大丈夫!突然、通販番組のような語り口になってしまいましたが、実際にほどよくコシがあり、すっきりと洗いあがる柔らかさです。

東屋がこの束子の製造を依頼している高田耕三商店は昭和20年代から続く老舗で、ほとんどの工程を手で行い、昔ながらの製法を今も守り続けています。山の畑に入り、天然の棕櫚(シュロ)を採取している数少ない企業です。棕櫚は種まきから樹皮が採れるようになるまで最低でも14年もの歳月を要するそうで、その苦労は想像に難くないはず。それがこの価格になる大きな理由の1つです。
天然の棕櫚は中が空洞になっていて、水を含むと柔らかくなるという特徴があります。そのため繊細なガラスや陶器はもちろん野菜の泥落とし、終いには体まで洗えてしまう、というわけです。汚れだけを掻き出すように洗えるので、洗剤をつかわずともすっきり。手肌や環境にもやさしい優れものです。
職人の手によって絶妙な力加減で締められているので、束子にありがちなぼろぼろと繊維が抜け落ちてくるようなこともなく、長く付き合える相棒となってくれること間違いなし。
プレーンで使いやすい【大】【中】【小】のほか、キーホルダーのようなキュートさの【爪束子】、フライパンやお鍋の掃除、シンクや洗面の水垢落としにぴったりの【ささら】、キーボードのような隙間掃除にぴったりの【すみっこ】などバリエーションも豊富で、集めたがりなオタクの性分がうずくラインナップとなっております。そして我が家の掃除用品をすべてこのシリーズで揃える計画が水面下で密かに進められるのであった…。

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東屋/束子